去る3月17日。協進エルとも深いお付き合いのある世界的タンナー、ホーウィン社の副社長であるジョンが、御子息といっしょに来社してくれました。
ホーウィン社と協進エルとの付き合いは、すでに約30年。まずはその歴史を簡単に振り返っていきます。
30年の歴史が生み出す唯一無二の価値。
約30年ほど前、はじめてホーウィン社と取引した際に扱ったのは、同社の代名詞のひとつである名品『クロムエクセル』です。その後『コードバンフレーム』という、コードバン層のない縁の部分も扱いました。
同社が創業してすぐに開発された『クロムエクセル』。今なお当時と変わらない処方で作り続けています。
同社のもうひとつの代名詞とも呼べる『シェルコードバン』は、生産数量が限られており、すでに取引企業が決められていた状態。当時は、何度お願いしても返答は「No」。しかし積み重ねてきた取引実績が実を結び、2004年にようやく取引をさせてもらえるようになりました。
もともと生産納期が長く、天候にも左右されやすいのがシェルコードバンの特徴。納期よりも品質を重視してつくられ、生産ペースに合わせた出荷しかできないため、注文通りに納品されることは少なく、直前までいつ、何色が入荷されるか分かりません。
しかし今でも、届くたびに「待っただけの価値が十分にある」と感じられるほどの品質が保たれています。
代名詞のひとつである『シェルコードバン』は、ホーウィン社の中でも最上級の商品。
実は「シューズ用」だけではない!?
今回ジョンに来社いただき、いろいろな話をする中で得た情報があります。
まずあまり知られていない事実ですが、同社における革の全体生産量の45%を占めているのが『シェルコードバン』や『クロムエクセル』といったシューズ用の革ではなく、スポーツ系の革だということ。その内訳は、1番目がアメリカンフットボールのボール用、2番目がバスケットボールのボール用、そして3番目が野球のグローブ用の革という順番だそうです。特に昨今では、ドイツやスペインといったヨーロッパの国でアメリカンフットボールが盛んとなり、生産量も増えてきているそうです。
スポーツ系以外では、シューズ用が50%弱、残りの10%弱が小物やベルト用とのこと。その中だとやはり『クロムエクセル』が圧倒的な量を占めるそうです。
世界中のスポーツ選手を、“革”で支えます。
今回私たちは、あえて『クロムエクセル』以外の革のサンプルを3種類発注しました。ひとつ目は2月のリネアペッレに出展された新作のヌバック。これまで見たことのない独特なアジのある革になります。
ふたつ目とみっつ目に関しては、ホーウィン社ならではの味わい深いタンニン鞣しの馬革。クロムエクセルの次に人気があるそうで、スムースタイプとシュリンクタイプを頼みました。どちらも5月に開催される東京レザーフェアに出展する予定ですので、楽しみにしていてください。
ホーウィン社の革に興味がある方は、強いパイプを持った弊社にぜひお声がけください。

